ロルフさんたちとお話しながらごとごと馬車に揺られてるとね、あっと言う間に僕んちについちゃったんだ。
だから僕、いつものように御者さんにおろしてもらったんだけど、
「お待ちしておりました」
そしたら入口んとこにストールさんがいたもんだからびっくりしたんだよね。
「こんにちわ、ストールさん。でも何で僕たちが来る事が解ったの」
「それはですね、バーリマン様がこれから向かうとの先ぶれを出してくださったからですわ」
錬金術ギルドから出る時、馬車にお水を汲み上げる魔道具を摘んだりしてたからちょっと時間がかかっちゃったでしょ?
ストールさんが言うには、バーリマンさんはその間に、もうすぐ行くよって言って来てねってお家の人に頼んだんだってさ。
「そっかぁ。だから来る事が解ったんだね」
「ええ、そうでもなければ、こうしてこの子たちと共にお待ちする事はできませんでしたわ」
ストールさんはそう言うと、ちょっとだけ体を横にずらしたんだ。
そしたらそこには3人のメイドさんがいたんだけど……あれ? このメイドさんたち、だれだっけ?
見た事はあるんだよ? でもロルフさんちで僕のお部屋をお掃除してくれてたメイドさんたちじゃないんだよなぁ。
そう思いながら僕は頭をこてんって倒したんだけど、そしたら真ん中にいた一番背の高い赤い髪のメイドさんが真っ赤なお顔でこう言ったんだよね。
「こんな格好じゃ解らないわよね。第一全然にあってないし」
でも僕、その声を聞いてその人が誰なのか解っちゃったんだ。
「あっ! ニコラさんだ!」
そう、僕に話しかけてきたのは僕の所属ってのになったニコラさんなんだよね。
それが解ってからもういっぺん見てみると、他の二人はユリアナさんとアマリアさんだった。
「3人とも、朝と違う格好だったから、僕、全然解んなかった! でもあれ? ニコラさんたち、冒険者をやめてメイドさんになるの?」
朝見た時はいつもとおんなじ格好だったのに、何でか知らないけど3人ともメイドさんの格好になってるでしょ?
だから僕、もしかして冒険者をやめちゃうのかなぁって思ったんだ。
「いや、そんな訳じゃないんだけど……」
「それについては、わたくしから」
でもね、そうじゃないんだって。
朝見た時はニコラさんたち、いつもみたいに皮の防具を着けてたんだよね。
でも僕んちじゃそんな恰好しなくってもいいからって、ストールさんが脱いでって言ったんだってさ。
「そうしましたら衣服があまりに汚れていたもので、代わりの物は無いのですかと尋ねたところ、それしかないと」
「あっ、汚れていたて言っても、昨日の晩、寝る前にちゃんと洗濯して干しておいたんだよ? でもストールさんは、それでも汚いって」
「当り前です。選択と言っても水ですすいだだけではないですか。せめて石鹸を使わないと」
ニコラさんたちは冒険者でしょ?
だからちゃんとしたお家に住んだことなくってずっと宿屋さんで暮らしてたもんだから、服とかは一個しか持ってないんだって。
昨日はその服をちゃんと洗ったから、ニコラさんたちは汚いなんて言われてすっごくびっくりしたらしいんだよね。
でもストールさんはロルフさんちのメイド長さんなんだもん。
そんな人から見たら汚いって言われたってしょうがないよね。
「いま彼女たちの服はうちのメイド見習いたちに洗濯させているのですが、流石にその間、下着姿で放置するわけにもいきませんもの。そこで急遽予備のメイド服を用意して着てもらっているという訳です」
ニコラさんたちもね、流石に下着だけは何着か持ってるんだって。
でもこのお家、メイドさんだけじゃなくって執事さんや職人さんたちも出入りするでしょ?
そんなとこに洗濯が終わるまで下着だけでいたら、みんなが困っちゃうもんね。
だからとりあえず今は、メイドさんの服を借りて着てるんだってさ。
かなり短いうえに、中途半端なところで終わってしまってすみません。
と言うのもこれを書いている途中で(土曜PM6時ちょい過ぎ)、急に明日、一日出張をする事になったんですよ。
なのでその準備のためこれ以上書く時間が無く、いつもの半分程度の分量になってしまいました。
と言う訳ですみませんが、この続きは金曜日更新分でという事で。